生環境構築史

構築4グラフィック:AIエコ画百景

小阪淳

One Hundred Views of Ecology AI CreatesJun Kosaka

AI生态画百景


今回は、言葉を元に画像を生成するAIを利用して、100枚の風景画を作成しました。AIは、いくつかの言葉からなるプロンプトに則って、ネット上にある無数のイメージを再構成し、全く新しい絵を生み出します。今回の絵は、エコロジーという言葉や、エコロジーから連想される言葉、例えば植物、生物、都市、技術、未来などの言葉を含むプロンプトから生成しています。

100枚もの視覚情報をじっくり見ていると、旅行の体験にも似た感覚を得られるかもしれません。さらに、面白みや楽しさを感じることができるかもしれません。しかしこの世界は人の手にはよらないのです。人の手によるものの価値をいったん解体し、AIの存在を前提として再定義する必要性は、まずは視覚表現から問われることになりました。そして今後あらゆるジャンルで同様に価値の再定義が迫られることでしょう。AIそのものがどの構築様式に含まれるのかはわかりませんが、否応なく今後の生環境の一部を成すことになると私は考えています。そしてAIは、生環境に対する私たちの価値観そのものの再定義をも迫るかもしれません。
■使用AI:Midjourny
■制作時期:2022年7月

(AIと生環境については、生環境構築史第1号「構築4グラフィックス:ディアスポラのかたち」をご参照ください)


[2022.11.4 UPDATE]

協賛/SUPPORT サントリー文化財団(2020年度)、一般財団法人窓研究所 WINDOW RESEARCH INSTITUTE(2019〜2021年度)、公益財団法人ユニオン造形財団(2022年度〜)